書籍「その数式、プログラムできますか?」

 論文や教科書を参考に、数式をプログラムコードに落とし込みたいと思った時、複雑な数式をコードに落としこむのは、高い数学の素養を必要とすることが多く、なかなか骨の折れる話だったりする。この本は、そんな時の一助となる書籍です。

訂正
以前書いたレビューでは、数式をプログラムコードに落としこむ方法に焦点を当てた本であると取られてしまったかもしれません。
そのため、少し補足をする必要があります。

この本は、ジェネリックプログラミングと呼ばれるプログラミング手法に焦点が当てられています。
※ジェネリックプログラミングとは、データの形式に依存しない高効率なコードを書くスタイルで、ポリモーフィズムの一種。詳しくは以下をご参照ください。
ジェネリックプログラミング-Wikipedia
C++ジェネリックプログラミング入門

数式をコードに落としこむ下りも当然登場するのですが、どちらかと言うと既存の定理の数式(アルゴリズム)をより一般化し、最適化し、結果が正しいことを証明し、コードに落としこんでいくという内容がメインで、例えば、Σはプログラムコードに落としこむとどういったコードになるのかといった、数式をコードに落としこむ方法を一から懇切丁寧に解説する書籍ではありません。

もしこの記事を見た方が誤解して買ってしまい、話がちゃうやんけ!となってしまっては申し訳ないので訂正させていただきます。(すみません)

内容は非常に興味深く、役に立つ書籍だと思いますので変わらずおすすめしたいと思います。